高校生までの自分は、全く目立つことのない存在だった。
クラスで、リーダー的存在でもなく、だからと言って孤独ということでもない。
ごくごく普通の学生であった。
在学中はそんな自分が嫌と感じたこともなかった。
高校を卒業し、大学進学のため、一人で生活する下宿に向けて出発した。
案外早めに出発したため、下宿に到着したのは、自分が一番であった。
これからどんな人たちと、ここで俺は生活するんだろう?と一人、六畳一間の部屋でぼーっと考えていた。
これから一緒に生活する人たちは、今までの僕を知る人はいない。
18年間の中村光良の過去を知らない人たちとの生活である。
その時にふっと気がついた。
今までと同じ事をしてもいいのだろうかと……
そして自分を客観的に振り返ってみた。
そこには個性のない自分がいた。
本当にこのままでいいのか?それで自分は満足なのか?
幸いこれから一緒に生活をするであろう人達は、自分のことは知らない。
もしかすれば自分を変える最大のチャンスなんじゃないのか?
そして、決心をし、自分を変える行動に出る。
常に集団の中心にいることに心がけた。そして自発的に発言をした。
確かに最初は、息が詰まるくらい努力しなければできなかった。
しかしそれにだんだん慣れてきた時、過去の自分とは違う自分がそこにいた。
そしてすごく心地いい。
自分を変えることができた瞬間だった。
それは今の自分の原点である。
この話をすると、みんなビックリするが、実はこれが事実なんだ。
そして、人は覚悟と努力があれば自分を変えることができる。
そしてそのキッカケは、大きな環境の変化をうまく使うことができた。
もし一人でも過去の自分を知る人間がいれば、変化を起こすことはできなかったかもしれない。
人との新しい出会いは、大きく自分を変化させるキッカケになる。そのチャンスを逃す手はない。
実践編その2に続く
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