2013年5月5日日曜日

堅実経営と守りの経営

今世の中は、アベノミックスという造語の元、浮かれ気分で大騒ぎしている。

決して経済論をここでぶちまけるつもりはない。

バブル崩壊後、何回かあった景気浮揚のチャンスが、内部要因、外部要因多々ある中で摘まれてしまい、長期のデフレに突入した。

昨年末に、デフレからの脱却を大きく掲げる安倍政権に変わるやいなや、具体的対策がまだ打たれない中で、景気浮揚に向けた動きが出てきた。


これはなぜなのか?

確かに、円安や株高が、国民の財布の口を緩め手いることも一つの要因ではあるだろうが、大きな要素としては、国民の精神的なところに依存しているのが非常に大きいのではないだろうか?

ある意味根拠のない期待感から気分が楽になっているという心理が大きいように思う。

そんな中、そんな効果を期待する声は経営者の中にも聞こえてくる。

それはそれで、良いのだが、良く耳にするのが「堅実経営で、派手なことを何もせずに我慢してここまできたから会社が存続できた。今回のアベノミクスでやっと普通の会社になれる!!」??????

この経営者なんか間違ってないですか?

派手なことを何もせず我慢することが堅実経営と勘違いしておられる。

堅実経営は、攻めの経営の言葉と僕は認識している。

攻めの中にいかにリスクを回避することを念頭に置き、対策を打ち博打にならないような経営をするか!

これこそが堅実経営である。

ありとあらゆる策を講じているのだ

この経営者が言っているのは、守りの経営であって、じっとしているだけの経営である。

いろんな不況を、そんな状況で生き残ってきた会社は、申し訳ないが今回のアベノミックスで、負の引き金を引いてしまう可能性が大きい。

堅実経営、攻めの経営をしているからこそ、今の経済の動きや業界の流れをしっかりとリアルタイムでつかめている。

しかし守りの経営をしてきた経営者は、情報の収集にすら投資をすることなく、一途に周りが動くのを待っていたに過ぎない。

これではリアルタイムな情報をつかめてるわけもなく、突然経済の浮揚があったとしても、景気が良い頃の昔と同じ経営でしか対応できず、結局は時代についていけずに、取り残されることになってしまう。

よく、苦しいときこそ最大のチャンスといわれる所以はこんなところにもある。


GW以降から、昨年度の補正予算の11兆円が世に出てくる。

このチャンスをしっかりと地に足を付けながら、大きなチャンスとするか、目先だけを追いかけ、ニヤニヤするかで数年後のその会社の姿が予想されるに違いない。

堅実経営と守りの経営は、似て全く別物の言葉なのだ。

さてあなたはどっち?



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