2012年5月15日火曜日

「学ぶ」とは?

先日、東京表参道でTOCセミナーを受講してきた。その時の収穫をいくつかに分けて書いてみようと思う。

  まず、TOCとは、イスラエルの故エリヤフ ゴールドラット博士が提唱された制約理論と呼ばれるものである。 詳細は、hpで検索して欲しい。
  弊社が取り組んでいるCCPM(クリティカル チェーン プログラム マネジメント)もこの制約理論に乗っ取った、工程管理の手法である。 こちらも、hpで検索して見てください。 

さて、セミナーのお話。講師は、岸良裕司氏 ゴールドラット研究所の日本代表研究員である。
受講生は、ほぼ一般の方々のような感じであり、内容的にも初級というような感じであった。
その中で、自分にいつも肝に命じ、実践をし、人にも言い続けていることが話に出た。
  それは、「学ぶ」ということである。 皆さんにとって「学ぶ」とは、どういう状態をいうのだろうか?多分、ほとんどの人たちは、本や、新聞、デジタルメデイアなどから知識を得ること。子供や学生たちにとっては、学問を身につけること。人生の生き方を身につけること。などを「学ぶ」と言っている。
 確かにそれは間違いではない。

ただし、「学ぶ=知識を得る」という意味では間違いではないであろうが、「学ぶ=身につける」という見方をすると少々違ってくる。学ぶという行為をしたことによって、それは本当に見についたのかということである。
実は残念ながらほとんどの人達は、身にはなっていない。

それを証明する簡単な方法がある。

 その方法とは、学んだことを行動に起こして見て欲しい。たぶん、行動に起こせる人はほとんどいてないのではないだろうか?学べたけどのように行動したらいいかわからないというのが本音であろう。

 次に他人に教えてみるという行為である。これもできる人がいないのだ。実は、自分で行動できないのだから人に教えることなどできるはずもない。じっと自分の胸に手を当てて考えて欲しい。ビジネス書を読んで、その内容をどれだけ実践できているか?その内容をどれだけ他人に説明できたか?学問でも一緒である。自分が理解したとしている内容でも、試験になると解けなかった記憶はないですか?人に説明しようとして、あれ?ってなったことないですか?思い当たる人は多いはずである。それは単に、学んだ後、実践をしてないために、充分に理解ができていないのだ。
 学んだということで満足してはいけないのだ。学び、自分が良いと思ったことは100%実践をする。そして、それがどれだけ理解できているかは、人に説明してみれば良い。そうすれば簡単に自分の理解度(いかに身についているか)がわかるのだ。今回のセミナーでは、もう一つ上を教えてくれた。

それは、「”人が人に教えることができるように”教える」ということである。これは普通の理解ではなかなか難しい。しかしそこまでできれば、完全に身につけたということになる。 学ぶ。👉行動しながら学ぶ👉人に教える👉人が教えることができるように教える。

 このように「学ぶ」という行為は、最後までいかなければ、完全に自分の身についたと言えないのだ。

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