2012年5月11日金曜日

高校新卒者採用に思う

今年も4月に新卒採用の新入社員が入ってきた。と、同時に、来年度の新卒採用に向けた動きが活発化する。早くも担当者はそれぞれの学校に出向き接触を持ちだした。学生たちにとっては、ほとんどの人達が人生の大きな分岐点を迎える。現在は、まるで当たり前のように転職をする人もいるので、大きな分岐点でないのかもしれないが、学生から社会人という意味ではやはり大きな分岐点であろう。それだけ大きな出来事であるのだが、高校の就職担当者に疑問を感じることがある。当然これは就職担当者全員に当てはまることではないということを先に断っておく。何に疑問を感じるかというと、就職斡旋の基本的な考え方に対してである。ここ数年、連続して高校から新卒者を少数ではあるが採用してきた。が、定着しないのである。早ければ数ヶ月で辞めてしまう。社風が今の時代に合わないのか?新入社員教育が上手くないのか?先輩後輩の人間関係の問題なのか?いろんなことを考えて見た。もしそこに原因があるなら高卒以外の社員もやめていって当たり前である。そこで、やめていく高校新卒者に理由を聞いて見た。何と「自分がやりたいのはこんな仕事ではなかった」と言うのだ。大会社で、配属先が自分の思っていたところではなかったと言うのであればわかる。しかし弊社のような会社で、技術者として採用すれば仕事は現場管理でしかない。求人票にもきっちりと記入している。面接でも内容はきっちりと説明しているつもりだ。なのに・・・である。昔に比べ、最近では成績の良い学生を送り込んでくれていることは確かである。それはそれで嬉しいことであるが、仕事の内容も理解することなく、応募してくる。今の若者の風潮なのかとも考えたが、理由を聞くに連れ、原因は違うところにあることがわかった。何と就職担当者が説明していないのだ。また、学生たちに何がしたいのか?何になりたいのか?という聞き取りもろくにしていないようである。「君の成績はこうだから中村建設を受けなさい。」という安直な指導らしい。現場管理とは何かもわからず、うちの会社はどのような仕事をしてるかもわからないまま送り込んでくる。これでは定着するはずがない。面接で確認をしても、面接指導を受けてきているので、自分の意思ではなく面接をそつなくこなしてしまうのだ。何とも言いようのない腹立たしさを感じる。就職さえさせてしまえば良いのか?本人の意志は関係ないのか?引き受ける会社側からすれば、経営計画にのっとって採用人数を決めているのだ。こんなことであれば計画もあったものではない。もっと可哀想なのは本人達だ。それだけ大きな問題であるということを就職担当者は理解して欲しい。最後にもう一度断っておくが、就職担当者全員ではないと申し上げる

0 件のコメント:

コメントを投稿