中国でも、超親日とされる大連である。
いろんな意味で、ドキドキしながらの上陸であった。
今回は、奈良の企業で大連にも進出されている方の手引きでの訪中となった。
空港におりたち、バスでの移動中驚いたのは、高層ビルの多さである。
なんなんだ?この街は!東京に負けず劣らずの高層ビルが立ち並ぶ。大阪なんかめじゃないぞと言いたげなくらいの勢いを感じる。
しかし、ガイドさんの話を聞いて愕然とする。
ほとんどの最近できた高層マンション群は、ほぼ空き家だという。
にもかかわらず、建設中の建物も数多くある。
確かに投資目的でマンションを買うのとはあるだろうが、それは、先を見こせるからであって、待ちを見ている限り先が見えているとは感じられない。
俺がついていけてないだけなのか?
大連市内に入っても同じような状況が続く。
シドニーにあるオペラハウスに似せて作られた貝の博物館は、築後4年が立ち、未だにオープンしていない。
大連駅前の商業ビル(30回建くらい)は、完全な幽霊ビルとなっている。
一度競売にかけられたが売れなかったという。
にもかかわらず、横では超高層ビルが建設されているのだ。
日本では到底考えることのできない光景である。
何故こんなことが起こるのか?
いろいろな要因はあるだろうが、大きな要因の一つに経済戦略計画の甘さだろう。
街を見ていても計画的とは決して言えない開発が進む。
最初のビジョンはあるのだ。
故にき綺麗な公園や道路やビルができる。
しかし、先の見通しを考えないまま開発が進められている。
始めてきた人間が見ても計画の甘さは歴然で、まだそれに懲りずに開発をするという繰り返しをしている。
もうひとつ大きな裏の要因として、官民の癒着がある。高級官僚の汚職である。
開発の許可を下ろすかわりに、巨額のバックマージンの要求である。
そのすべてが国営銀行の融資によるものだ。
こんな私腹を肥やすために巨大プロジェクトが進められたとしかいいようがない。
街の発展よりも自分の私腹なのだ。そう考えるしか理解できない。
こんなことが中国の主要都市では起こっている。当然貧富の差は激しくなる。
中国人は日本人を見て、羨ましい社会主義国というそうである。
そりゃ日本の方が社会主義国だわ。貧富の差がないんだもん
一党独裁のきしみが露骨に出ている証拠であろう。
ある意味怖くてしようがない。
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