ない人はいないはずである。
自分一人にかかる問題の失敗なんかは本当に多々あることだろう。
当然それだけではなく、他人を巻き込んでの失敗も数えたら切りが無い。
ビジネスにおける致命傷に近い失敗も僕は幾つかある。
そんな重大なことであるにもかかわらず、また同じ失敗を繰り返してしまう。
あなたは、そんな失敗を起こした時、または失敗を繰り返した時、どう考える?
もう絶対同じ失敗は繰り返さないぞ。と心に誓うはずである。
しかし、同じ失敗を繰り返さないための、防御策を講じたことはあるだろうか?
実はほとんどの人がそのようなことは考えるが、思いつかないために実行で来ていないのだ。
なぜ、思いつかないのか?
それは失敗した事柄を中心に考え、そこから防御策を講じようとするから答えが出ないのだ。
必要なのは、失敗した事柄を掘り下げることはでなく、人間という動物が失敗を起こしたと考えればいいのだ。
失敗した内容なんてこの際どうでもいい。
人間は高度に物事を考え、行動を起こすことができる動物である。
だからどうしても、複雑に物事を考えがちなのだ。
事を起こした内容が重要であればあるほど、それは高度なことだから失敗をしたと判断してしまう。
だから防御策も高度なんだと勝手に考え、高度な中で思考してしまう。
実は高度な思考と行動ができる人間も実は非常に単純な動物なのである。
ということをまず認識することが大切である。
弊社の現場で、こんなことが起こった。
今は当たり前のことであるが、現場内での喫煙は、所定の場所でするようにと現場監督が、朝礼で注意を喚起した。
なかなか実行されず、毎朝それを繰り返した。
忍耐強く言い続けることにより、所定の場所以外で喫煙するものはいなくなった。
監督は、もう大丈夫と朝礼での喚起をやめた。
するとどうであろう。
一週間もしないうちにまた所定場所以外で喫煙がはじまってしまったのだ。
結局その監督は、現場が終了するまで、注意を促すことをやめなかった。
なぜこのようなことが起こったのか?
それは、喫煙当事者に喫煙場所以外でタバコは吸わないという注意に対する防御策が講じられていないからであった。
この場合の防御策は、実は現場監督の朝礼での喚起にあったのだ。
今のこの例えは喫煙するという非常に簡単な事象で説明をしたが、実は高度になっても防御策は一緒なのだ。
防御策を講じていても、実は人間はそれを繰り返さない限り同じ過ちを起こしてしまうのだ。
また防御策をこうじていても、それがマンネリになってくると防御策としての効果は薄れまた同じ行動をとってしまう。
さてそれでは僕の防御策をご披露しよう。
非常に単純である。
毎日必ず、行う行動の中に防護策を思い出すサインを組み込めばいいのだ。
例えば、毎日顔を洗う洗面台の鏡に、今までにはないシールを貼る。と言ったようなことである。
指輪のように身につけるものならなお良い。
今までに無かったところに変化をつけることにより、思い出させるというやり方である。
そしてそれがマンネリになってきたら、別のものに置き換えれないい。
必ず一日一回は、目にしたり触れたりするところに、変化のあるものを存在させるだけで、人間は忘れずに済むのである。
僕の周りにはそんなものばかりであるが・・・・悲しい・・・・・
0 件のコメント:
コメントを投稿